仁愛っ子たちは今

『インクルーシブ教育は幼稚園から』

  • 園長だより

昨年の夏、東京大妻女子大で開催された幼児教育実践学会において、上のテーマで本園に在園していた13トリソミーの医療的ケア児堂下礼衣ちゃんと、一緒に生活する園児と職員の育ちを発表しました。発表はその後、福井大、福井県特別支援センターと計3回にわたり、主に幼児教育、福祉、医療関係者の方々に聞いていただきました。

 

礼衣ちゃんの入園の準備は、入園希望をいただいた前年の夏2020年から始まり、当初より後に続く医ケア児のために取り組みを記録していく事をご両親とも約束しての3年半でした。教育現場での医ケア児の受け入れ事例が少ないこともあり、子供たちのつぶやきや行事ごとの育ち、担任の気づきは貴重な実践記録となりました。

 

また、機会あるごとにご両親に書いていただいた入園式から卒園式までの感想や、保育参観で書いていただいたクラスの保護者の方の思いなども貴重な資料となりました。その実践は、都度都度主治医にも送付し、情報を共有しながら保育にあたってきました。

 

その実践が功を奏し、福井市就学指導委員会の当初の「支援学校への就学」という判断が、主治医の「仁愛幼稚園での3年間での実績があり、地域の子は地域で育てるという近年の時流・・・おともだちのいる地元の小学校へ通わせたいという保護者の希望・・・総合的に判断して地元の小学校へ」という意見が、最終的に「地元の森田小学校」という就学指導委員会の結果に替わりました。新幹線開業の日に卒園を迎え、森田小学校入学式の様子がFBCテレビで報道され、ヤフーニュースでも視聴できますのでご紹介します。

 

先日、給食配膳姿の写真が保護者の方より送られてきたのですが、初めてのエプロン姿を見ていただいたのは年幼の時。その時は、お母さん自身が信じられなかったと話して下さいました。

 

運動会や生活発表会で「いっしょ」に活動する姿を常に保護者の方にも見てきていただきましたが、子供たちは「いっしょ」はあたりまえ。『インクルーシブ教育は幼稚園から』の実践発表のまとめは、育った園児の姿そのものです。

 

そして、4月2日。年少に新しく医ケアの子が一人入園してくれました。また子供たちと「いっしょに」教職員も更に成長していきたいと思います。

 

ニュース記事は下から

https://news.ntv.co.jp/category/society/fbc5defe3208dd4d1490c55fa5acb458bb

 

 

1学年185人の森田小へ入学

 


 

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